コロナ禍になり、医師のバイト事情も大きく変わりました。
元々フリーランスでよく行われていた健診バイトが制限されるなど、生活基盤が変わった医師も多かったでしょうか（今は制限はほとんど解除されているようです）。
その中でも特筆すべきはコロナ関連のバイトです。
国はコロナ対策と称して多額の補助金を各医療機関につぎ込んでいきました。
そこで、起こったこと、、、
それがコロナ関連バイトの暴騰祭りです。
コロナワクチンの問診や、ホテル療養の管理といったバイトが巷にあふれるようになりました。
このバイト代が破格も破格、、通常の医師のバイト代とは時給1万円前後あればいいほうですが、先述のバイト代は時給2万円〜は当たり前、日勤だけで1回20万円といった超超破格の待遇っぷりです。
それだけの手当が出るのだからさぞ危険と隣り合わせの仕事だろうと想像されるかもしれませんが、実態は真逆。
医師の仕事は基本問診だけ、しかも難しいことは一切ないため医師免許を持っている医師であれば誰でもできるような仕事です（というかなくてもぶっちゃけ誰でもできるような内容）。
もちろん急変時の対応が迫られる、といった責任もつきまっとってきますがそういったことはめったに起こらない、ということと、そもそも現場では急変になれたスタッフであったり設備もほぼほぼ無いため大体の医師は無力であるところが実情（漫画のように救急技術に長けた医師であればその場であるものでなんとかするのかもしれませんが、実際の医師でそんな人は私は見たことがありません）。
つまり、なにか起こっても基本的にはマニュアル対応のみ、個々人の医師の経験や実力が一切必要ない状態です。
その場には看護師や事務も一緒に働いていますが、医師と比較するとバイト代はなんと1/10以下ということが往々にしてあります。
何という格差、、、。
実際働いているスタッフでこのような実情を知っている人は少ない印象です。
まぁ、公表すればバッシング間違いない情報ですしね。
ホテル療養のバイトに限っては、実労働はほぼ0に等しく、10万円〜という相場です。仕事内容は療養宿泊者に電話を掛けるだけ、一定時間（数時間程度）その場所で過ごしたら、その後は自由。
ホテル内で待機する看護師から連絡があれば電話で指示を適当に出すだけです。
ツワモノの中にはもはや自由になったら電話にも出ない医者がいるとか、、、。
こんな責任があるのかないのかよくわからん状態に対して政府は多額の資金をつぎ込み、コロナ禍での現状の歪みを利用してボロ儲けするフリーランス医師は存在します。
簡単にバイト代だけで1本の大台はのせれますから。ああ、羨ましい。
もちろん、コロナ患者を受け入れる病院のヘルプのバイトもありますが、ぶっちゃけほぼノーリスクの美味しいバイトが転がっているのにわざわざ危険を犯してまでやる人はまぁ、いないですね。
なんならバイト代はそんな危険を犯しても問診バイトより安い状態。
本当におかしな状態です。
最前線で危険を犯しながら働いている医療者は、実際コロナ前より給与が減ったり、少なくとも変わらない人がほとんどです。
こういった方々へ時々協力金と称したボーナスが支払われることもニュースになったりしますが、ぶっちゃけ雀の涙です。いわゆる気持ち程度。
もっと国は最前線へのバックアップを強化するように動いてほしいのが個人的な感想です。
早くコロナが収束しますように。
とあるホテル待機中にて。
