みなさん、こんにちは。コンビニ医です。
今日は外来日でした。
私は自分で言うのもおこがましいですが患者さんからの評判は悪くない方だと思います。
そのために気をつけていることは5つあります。すごく単純なことですが、日常生活にも使えると思うので是非参考にしてください。
結論から言うと、
- はっきりした声で喋る
- 笑顔で迎える
- まず相手の状態を何よりも先に聞き、 話があれば聞く
- 顔を見て話す
- できるだけ簡単な言葉で話す
たったこれだけです。
おそらくしっかりコミュニケーションが取れている方は何を今更、、と思われてるでしょうね。
はっきりした声で喋る
ボソボソ喋る人と、はっきりしゃべる人、どちらが好印象であるかは言わずもがなですね。
医師の中にはボソボソ喋る人もたくさんいます。実際、患者さんは高齢の方も多いのですが、そういう点はあんまり気にならないのでしょうか、、、
もちろん難聴のせいで伝わらないこともありますが、基本的にははっきり話していれば口角などの表情でも理解してくれます。
後述しますが、病気の説明などで難しい内容も話さないといけない場面でボソボソ喋られると訳が分からないですよね。
笑顔で迎える
診察室に呼ばれた時、医師はどういう表情をしてますか。
パソコン画面に向かって全く振り向かなかったり、不機嫌そうな顔をしていたりすることはなかったでしょうか。
医師は外来業務だけでなく、入院患者や検査業務などで忙しくしていることも事実ですが、目の前の患者さんには関係ありません。
業務上、1人の患者さんに時間を沢山かけると回らなくなる事もあるため限られた時間内で患者さんの訴えなどをまとめて判断しないといけません。
業務的にこなすことが一番早いのですが、最初に会った時ににこやかに迎え入れることで多くの患者さんは安心してもらえるようです。
人によっては1分診療になることもありますが、この方法のおかげか診察時間で文句を言われることはありません。
まず相手の状態を何よりも先に聞き、 話があれば聞く
私は必ず入ってきた患者さんには定期外来の方であっても「変わったことや気になってることは無いですか」と挨拶後に直ぐに聞きます。
何も無ければ大丈夫ですと流れるように終わりますし、もし何かあれば話すきっかけになりやすいからです。
あたりまえのようですが、結果だけ言われて言いたいことが言えなかったという患者さんも意外と多いです。(そういった患者さんが私のところに流れてくる)
もちろん全然関係ない世間話になることもありますが、患者さんの状況を問診で把握するのには非常に有用な手段だと思っています。
実際フォローしていた疾患と全然関係ないガンが見つかったこともあります。
顔を見て話す
これは前述の「笑顔で迎える」と通ずるところがあるのですが、診察中に1度も顔を向けてこない医師に遭遇したことは無いでしょうか。
医師はカルテに患者情報を残さないといけないのでどうしてもパソコンに向きがちになります。
しかし患者さんが一生懸命喋っているのに全く向かないというのは当たり前ですがよくありません。
ひたすら向きっぱなしという訳にはいきませんが、折を見てしっかり向かい合って聞くように心がけています。
向き合うことで患者さんの表情からどういった訴えが一番心配かどうかが分かります。
できるだけ簡単な言葉で話す
病気の話というのは検査結果、画像の説明にどうしても医学用語が多くなりがちになってしまいます。
私たちがどんなに簡単だと思っていても全くの素人の患者さんには難しく感じる場面も多いと思います。
そのため失礼を承知で小学生でも理解できるのではないかというレベルでお話することが多いです。(もちろん30代、40代といった理解力がある人には医学用語を使うこともありますが)
例えば
- 肺炎→肺にばい菌が悪さをしている
- 尿路感染症→おしっこが汚い
- 癌→悪いできもの
と言った感じです。
厳密には違うニュアンスの時もあるのですが、患者さんにとっては些細なことが多いため私はこういう方法をとっています。
もちろん治してあげることが前提ですが、少しでも自分の状態を把握してくれたらいいなと思い、説明を行ってます。
いかがでしょうか、改めて、殆どの内容が説明なんか要らないよ、という内容かもしれません。
しかし、医師として働いているとこうした当たり前のことができてない医者が本当に多いのは事実です。
もし患者さんとして病院に受診することがあればぜひ上記の点について確認してみてください。
これは人柄ではなくある意味技術です。というのもプライベートではコミュニケーション能力が高くなくても、患者さんから信頼されている医師もいますし、逆にプライベートでは社交的でも患者さんとトラブルを起こしたり、信頼がない医師もいるからです。
もちろん自然にできればそれにこしたことはありませんが、できないからといって落ち込む必要は無いと思います。
医師は医学の勉強はしますが、外来の勉強は全くせずにいきなり実践になるので特にバラツキが多くなるのでしょう。
医学知識による治療方針決定ももちろん大事なことが前提ですが、人としての態度から目の前の医師を信頼できるか見極めてみてはいかがでしょうか。