医師として仕事をしていると、転職を決意するときがあります。
厚生労働省によると紹介会社を通じて医師転職したケースは約2万件と増加傾向にあります。
医師全体数約31万人なので、その数に対して、年間約2万件のケースで転職が行われているので、ざっくりとした計算をすると30人に1人が転職をしていますのでおおよそ3%程度と言えるでしょう。
あなたはこの数字をどう思いますか。
このようなきっかけとなる背景について説明していきます。
妊娠、出産、育児
妊娠や育児は女性はもちろん、男性にとってもキャリアプランの変更を考えるきっかけになりやすいイベントです。
こういったイベント後には時短勤務が可能な医療機関や、残業や当直がない施設への転職を希望する傾向があります。
転職先の病院に求める条件が明確なので、転職後もミスマッチが起きにくいのも特徴です。
近年では託児所が併設された医療機関も増えています。
ほぼすべての診療科にフリーランス医の需要はあり、一時的にフリーランス医として働くのもおすすめでき、大きな心配はいりません。
年収アップ
労働時間や勤務内容には不満はないけれど、年収に不満があるということも多くあります。
一般的に医師の給与は医師の充足度が低い地域ほど高くなるため、給与水準は都市部ほど低く、郊外ほど高くなります。
ある程度の通勤ができる範囲の求人まで探してみると、より高額のオファーのある病院を見つけることができます。
市中病院では、スキルをもつ医師なら役職付きのポジションも見つかるため、求人を探してみるとよいでしょう。
キャリアアップ、転科
「専門医資格の取得」「より高度な症例を学びたい」「著名な医師の指導を受けたい」「違う診療科に行きたい」といったキャリアアップを目的に転職を希望する医師もいます。
この場合、専門医資格取得の環境が整っていたり、指導医が在籍していたりする病院へと転職するのが一般的です。
大学病院や国公立の病院など、その地域の基幹病院に転職するのが基本となります。
様々な症例が経験できる環境が整えられているうえ、指導医もまず確実に在籍しています。
若いうちにキャリアアップしたいという医師に特におすすめです。
人間関係
同僚や上司とのトラブルや医局での人間関係などが原因で転職を考える医師も少なくありません。
どんな病院であっても人間関係は存在します。
どのような病院が人間関係のトラブルが少ないと断言することはできませんが、転職を検討する場合は医師のコネクションを頼りにして実際に働いている人に話を聞いたり転職エージェントに内情を聞いたりすることをおすすめします。
セカンドキャリア
医師には定年が基本的に存在しません。
働こうと思えば、いつまでも働くことができます。
ただし、それぞれの病院に定年規定というものはあり、65歳を過ぎると常勤医ではなく非常勤の勤務形態で働くということもあり得ます。
そのため、定年を超えて働く医師に人気なのが介護老人保健施設です。
ゆったりと働くことができるうえに現役期間を延ばすことができるので、老後資金を貯えたい医師にもおすすめできます。
いかがだったでしょうか?
代表的な転職理由は前項の通りですが、その他にもさまざまな理由で医師は転職を検討します。
医師は慢性的に不足しており売り手市場のため、転職をしようと思ってできないということはほとんどないと思います。
選択肢が多いからこそ満足度の高い転職をすることが重要です。
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