歯ブラシ、何でもいいと思ってた。消化器内科医がタフト24を10本まとめ買いしている理由
正直に言うと、歯ブラシにこだわりなんてありませんでした。ドラッグストアで安いものを適当に買って、なくなりそうになったらまた買いに行く。それを何年も繰り返していました。
それが変わったきっかけは、消化器内科医として口腔内細菌と腸の関係を調べはじめたことです。
近年、口腔内細菌叢と大腸がん・腸疾患との関連を指摘する研究が相次いでいます。なかでも注目されているのがFusobacterium nucleatum(フソバクテリウム・ヌクレアタム)という口腔内常在菌で、大腸がん組織や患者の便から高頻度に検出されることが複数の研究で報告されています。一部の患者では、口腔内と大腸がん組織から同一菌株由来のF. nucleatumが検出されたという報告もあり、「口の中の菌がそのまま腫瘍環境に関与している」可能性が示唆されています。また、歯周疾患を有する人では過敏性腸症候群の発症リスクが有意に高かったとする疫学研究もあり、口腔衛生の悪化が腸の機能異常と関連しうることも明らかになってきています。
「なぜ消化器内科医が歯ブラシの話をしているのか」という疑問はここが出発点です。口腔ケアへの意識が変わったことで、歯ブラシ選びも見直すことにしました。
口腔と腸の関係についての詳しい話は別の記事で書いているので、興味がある方はそちらもどうぞ。
なぜタフト24にしたのか
歯ブラシを選び直すにあたって意識したのは、「歯と歯ぐきの境目(歯肉溝)をしっかり磨けるか」という点です。歯周病予防の観点から、歯肉溝にブラシをきちんと当てることは非常に重要で、そのためにはブラシの操作性が高いことが求められます。
そこで行き着いたのがタフト24 歯ブラシ 10本セットです。
タフト24は歯科専売の3列ブラシで、一般的な4列タイプと比べてブラシが歯肉溝へ入りやすい設計になっています。コンパクトヘッドにより奥歯へのアクセスも良好で、「歯と歯ぐきの境目を磨く」という目的に対して理にかなった構造です。歯周病対策用として市販されている歯ブラシも「歯と歯ぐきの境目を磨きやすいヘッド形状」「境目に入りやすい細めの毛先」を設計の軸に置いており、タフト24のコンパクトヘッド・少ない列数という構造はこうした一般的な設計思想とも合致しています。
硬さはミディアムソフト(MS)を選んでいます。歯肉が健康な状態であれば、一般的にはふつう〜やや柔らかめ(MまたはMS)が推奨されることが多く、タフト24でも同様の硬さが標準的な選択肢として紹介されています。硬すぎるブラシは歯ぐきを傷つけるリスクがあり、歯の根元の摩耗につながることもあります。「自分にはしっかり磨かないと気が済まない」という人ほど、柔らかめのブラシを選ぶべきです。
タフト24は「単なる好み」ではなく、歯科的に妥当とされる条件(コンパクトヘッド・少ない列数・適度な硬さ)を満たしたブラシの中から選んでいる、という位置づけです。
実際に使ってみた感想
使い始めて最初に感じたのは、奥歯への届きやすさです。ヘッドが小さいので、口を大きく開けなくても奥までブラシが入る。これは地味に快適でした。
3列設計の効果として、歯と歯ぐきの境目にブラシを当てている感覚がはっきりあります。4列タイプに比べてブラシの動きが細かく、歯ぐきへのフィット感が違います。
使用感はクセがなく、初めて使う人でも違和感なく馴染めると思います。磨き心地が良いので、歯磨きの時間が以前より自然と長くなりました。
ひとつ注意点を挙げるとすれば、3列タイプはブラシ幅が狭いぶん、全体を磨くのに少し時間がかかります。サッと済ませたい人よりも、しっかり磨きたい人向けのブラシだと思います。
10本まとめ買いにした理由
歯ブラシは毛先が開くとプラーク除去率が大きく低下することが知られており、一般的に1〜2ヶ月ごとの交換、あるいは「毛先が開いたら交換」が推奨されています。
問題は「毛先が開いたら買いに行く」という運用だと、交換がどうしても遅れることです。毛先が開いた状態で使い続けるのは、せっかく時間をかけて磨いても効率が悪い。10本まとめて買っておけば、ストックが切れる前にすぐ交換できます。
大学院・育児・臨床を掛け持ちしていると、日用品の補充を考えることに使う脳のリソースをできるだけ減らしたい。「なくなったら買う」より「常にストックがある」状態にしておく方が、歯磨きの質を維持しやすいです。
うちでは妻と2人で色違い(オレンジとブルー)を使っているので、それぞれ10本ずつ購入しています。当分は補充の心配なしです。
こんな人におすすめ
- 歯周病・歯肉炎が気になる人
- 奥歯が磨きにくいと感じている人
- 口腔ケアをちゃんとやり直したいと思っている人
- 歯ブラシの交換がついつい遅れがちな人
- まとめ買いで管理を楽にしたい人
まとめ
口腔内細菌と腸の関係を知ってから、歯磨きへの意識が変わりました。そして歯磨きの質を上げるには、まず歯ブラシ選びからだと気づいた。
タフト24は歯科的に妥当な設計のブラシで、歯と歯ぐきの境目を磨くという目的に対してよく考えられています。10本まとめ買いで補充の手間もなくなる。日々の習慣として、こういう地味な積み重ねが長い目で見ると大事だと思っています。
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